冬の澄みきった空の下、新しい年の幕開けに相応しい、華やかな曲を含む
「オール・ベートーヴェンプログラム」によるコンサートを開催いたしました。
会場は、前回同様「東京文化会館」(小ホール)です。

【 画像をクリックすると拡大できます。リハーサル時の画像です。 】
第一部は、根岸弥生によるソロ演奏です。
まずは『創作主題による32の変奏曲』から。
柔らかく温もりある旋律の流れの中でごく自然に曲が展開され、
次第にその世界に引き込まれて行きます。
続いて、昨年5月のコンサート以来2回目となる『幻想曲』。
まるで何かに取り付かれたようなアルペッジョ(分散和音)と、
一呼吸を置いた優しく情緒的な調べからは、
ベートーヴェンの感情の起伏がつぶさに感じ取れるようです。
第一部の締めくくりは、やはりこの曲、『熱情』。
演奏の機会の多いこの曲だけに、その違いにハッとさせられた方も
多かったのではないでしょうか。
ただならぬ気迫、感情のほとばしりには、ホール全体が息を詰めます。
緩急ある演奏であっという間の第一部終了となりました。
休憩時間に、舞台には2台目のピアノが設置されました。
第二部は、根岸と、フリューゲル・デュオコンサートでのパートナーとしても
お馴染みの猿田泰寛氏による、2台ピアノのピアノ協奏曲『皇帝』。
CMにも起用され、誰しもが1度は耳にする有名なこの曲ですが、
2台ピアノでの演奏は大変珍しいと言えましょう。
本公演では、主旋律を根岸が、オーケストラパートを猿田氏が担当します。
白(根岸)と黒(猿田氏)のコントラストが効いた衣装で登場した2人。
おもむろに腰をおろすと、ここからは華やかな音楽の時間です。
息の合った二人がお互いの音を感じながら演奏することで、
重なる音も鮮明に、煌びやかな旋律となって紡ぎ出されていきます。
堂々たる音色には、ピアノの後ろにオーケストラを感じる瞬間もありました。
客席から「ブラボー!」の声も飛び、第二部も終了。
そして、演奏を終えた2人を労いつつのトークタイムとなりました。
普段、海外で新年を迎える事の多い根岸ですが、
今年は年越しそばも食べ、日本のお正月を迎えたことが語られます。
そして、根岸の今年の抱負は、「親父(オヤジ)な演奏をすること」。
言葉では、なかなか理解し難い抱負ではありますが、
その後のアンコール曲「エリーゼのために」から、
根岸の変化を感じ取られた方もいらっしゃったようでした。
なお、本公演の模様を写真を中心にまとめた特設ページ
【写真で振り返る「第7回 根岸弥生ピアノコンサート」】も
是非ご覧くださいませ。(クリックすると別ウインドウで開きます)
2009年1月10日開催「第7回根岸弥生ピアノコンサート」にご来場のお客さまからいただきました感想の一部を紹介いたします。
●すごく良かったです。
今年初めてのコンサートが根岸さんのコンサートで良かったです。(30代女性)
●皇帝の迫力はすさまじかった。音色の明るい輪郭が見えるようでもあり、
シャワーのように降ってくる感じがした。若手。有望。(60代男性)
●ベートーヴェンの人物像が浮かび上がるようでした。
まだまだ進化途中だとは思いますが、自分自身の力が全て出せるよう、
ベートーヴェンコンクール頑張ってください。(30代女性)
●superb performance!(訳:素敵な演奏でした!)(30代女性・海外)
●知らない曲も飽きずに聴けました。
根岸弥生のコンサートを聴いてパワーをいただきました。(50代女性)
●非常に激しい感情のほとばしりに息つく間もなく感動の一時を過ごしました。
連弾の皇帝協奏曲は初めて聞きましたが、すばらしいの一言です。
ブラボー!(50代男性)
●パワフルでエネルギッシュで世界に飛翔するアーチストだと感じました。
アンコールの”エリーゼのために”のソフトで優しい演奏も素敵でした。
才能を花開かせていただきたいと思います。(70代女性)
●心洗われました。「皇帝」の2楽章はハンパなく感動しました。
あれぞ、私の求める音や!!と^▽^ ききにきて良かったです☆(20代女性)
●ピアノの技術だけに頼らず、気持ちを込めたとても素晴らしい演奏でした。
好んでは聴かないベートーヴェンですが、今日は楽しめました。(50代男性)
●ネット配信の曲を聴いてから、いつか絶対に生で聴きたいと思いました。
今回は念願叶って聴きに来る事が出来、力強く、まるで生き物を扱うが如く、
ピアノを弾く様は本当に見惚れ、聞き惚れてしまいました。(10代女性)
●クラシック音楽など分からない私が、身が震えるような感動を覚えたのは、
2年前の勝どきでの根岸さんのリサイタルが最初でした。
今日も家族3人で、オール・ベートーベンを心ゆく迄堪能させて頂きました。
特に猿田さんとの息の合った合奏は、奥行きと幅があり、
さながらオーケストラを聴くような圧倒的な迫力がありました。
又リサイタルを楽しみにしております。(60代男性)
●ピアノコンサートは久しぶりだったけれど、すっかり聴き入ってしまうくらい
楽しめました。また聴きたいです。(20代男性)
●大いにベートーヴェンにチャレンジしてほしい。感動が大である。
年令から若きピアノの巨匠といってもよい素晴らしい演奏です。(60代男性)
●これからも目の見えない方の為の休けい中のプログラム説明など行って
いってほしい。(20代女性)
●スケールの大きさは早くからの海外での研鑽や特異で稀有なキャリアと
活動(獣医師)に拠るところもおありでしょうか。
まさに、脂の乗り切っていくお年で大いに期待しています。
舞台衣装からして好感を抱く新鮮な印象でした。(50代女性)
●第1回目からこのコンサートを聴かせてもらってます。
回を重ねる毎に、やわらかさ、切なさ、と幅が広がり、ピアノとの距離を縮めているように感じます。これからの長いピアニストとしての道のりを、かげながら
応援していきたいです!(20代女性)
●繊細、ダイナミックで音が素晴らしい。面白い企画でした。
音がやはり抜群にいいです。満足です。(60代男性)
●静かに始まる変奏曲から、幻想曲と熱情を経て、初めてきく連弾による
皇帝まであっというまの120分でした。
本当に音が美しい。ピアニッシモからフォルテまで。
大好きなピアノの音を一度にたくさん浴びられる幸福を味わいました。
お2人の人柄の良さにも感激。(30代女性)
●1曲目からなかなか大胆な演奏で驚きました。好きだとおっしゃる
ベートーヴェンはご自身の演奏スタイルにピッタリなのでは?
これからの活躍も期待しています。(40代男性)
アンケートにご協力いただきありがとうございました!
本公演は、一音入魂音楽館主催コンサートでおなじみの第一生命ホールから根岸自身が憧れていた歴史ある東京文化会館(小ホール)へと場所を移しました。
舞台を中心に客席が扇型に広がる、ちょっと不思議なホールです。
【 画像をクリックすると拡大できます 】
コンサートはまず、24歳になった根岸の、大人の艶やかさを感じさせるC.フランク『前奏曲、フーガと変奏曲』で幕を開けました。美しくも切ない調べに胸が締め付けられるようです。
第2曲はブルグミュラー『25の練習曲』。
バイエル・ツェルニーなどピアノ教則本の次のステップに位置するため、弾いたことがある方も多いのではないでしょうか。
子供用の練習曲とはいえ、あなどれません。多彩な曲が次々に飛び出し、聴き応えがあります。『25の練習曲』を知っているはずなのに、ピアニスト根岸の演奏に、全く異なる印象を受けた方もいらっしゃるかもしれません。
続いては、アルゼンチンの作曲家ヒナステラの『クレオール舞曲』。
ピアノの音が前の2曲から一変し、情熱的な舞踊曲が響きます。
踊るように鋭くステップを踏む根岸の左足。
性別を問わず思わず「カッコイイ」と感じる瞬間ではないでしょうか。
まるで演奏会の最後の曲であるかのような大きな拍手を頂きました。
休憩を挟んで後半は、ピアニストの間でもマイナーな曲だというベートーヴェンの『幻想曲』。ベートーヴェン弾きの根岸、圧倒される迫力の演奏。
そして、プログラムの最後を飾るのはムソルグスキー『展覧会の絵』。
このホールで初めての演奏会に是非に、と根岸が選んだ曲。また、大変有名な曲であるため、この曲が聴きたくてお運びくださったお客さまも多数いらっしゃったようです。名画を観終えた客席からはブラボーの声が。
お客さまの声援に応え、再び舞台に登場した根岸は、おもむろにショパンの『幻想即興曲』を演奏。出だしの低く響く印象的な和音に会場全体が再び息を呑むのが伝わってきました。
アンコールを終えた根岸から、今回のコンサートのテーマが「出逢い・思い出」と「新しい挑戦」であったことが語られました。
恩師との思い出、新しいホール・ピアノ・お客さまとの出逢い。
ウィーンにいた頃にはまだ自分には難しいと思っていた曲への挑戦。
最後に、こどもの日にちなんで、とモーツァルトの『キラキラ星変奏曲』を軽快に弾き上げました。
なお、本公演の模様は特設ページ【写真で振り返る「第6回 根岸弥生ピアノコンサート」】(クリックすると別ウインドウで開きます)にてご覧いただけます。
2008年5月5日開催、第6回根岸弥生コンサートにご来場のお客さまからいただきましたご感想の一部を紹介いたします。
●珍しい曲から馴染みの曲まで幅広いレパートリーに聴きやすさを感じます。
テクニックも素晴らしいのですが、表現もとても良く、十二分に楽しませていただきました。(30代男性)
●第一部最後の曲は、衝撃です。やばいです。やみつきです。
また聴きたいです。(20代女性)
●子供の日にふさわしい気配りに感心しました。
これからも楽器と話し、最高の気分で再現をし、我々に音を楽しませてください。(40代男性)
●「展覧会の絵」は本当に今自分が展覧会を観て歩いている気分でした。(30代女性)
●今回のテーマ「出逢い・思い出」と「新しい試み」。私自身、今このテーマと同じ心境であり、とても気持ちが合い、わけもわからず涙が止まらなかった。
素晴らしい音楽に出会えて幸せでした。(40代女性)
●皆さんの熱意を感じましたし、とても幸せな気持ちで家路につくことができます。
本当に良いコンサートでした。
今のままを貫き通して欲しいと思います。(30代)
●ピアノの音が生きている。(60代男性)
●知人から根岸さんのことを聞いてから、1度演奏を聴いてみたいとこの日を心待ちにしていました。
私はピアノをやっている者ではありませんが、根岸さんの「一音入魂」の姿勢に共感し、尊敬し、私もそのように生きたいなと思います。(20代女性)
●ホールの様子がいつもステキだけど、今日は音がとても近くで感じられました。(女性)
●根岸さんのピアノは聴いているといつも映画や舞台をみているようにシーンや情景が浮かびます。
演じて奏でる=「演奏」
そしてピアニスト=「役者」を感じます。(20代女性)
●骨太できっちりした音なのに、女性の優しさが感じられました。(50代男性)
●今回初めて聞かせてもらったのですが、すごかったです。
音を聞きながら目を閉じるとたくさんのイメージがやってきます。
とにかくたくさんの曲を根岸さんに弾いてもらいたいです。
根岸弥生のピアノで私を満たしてください。(10代女性)
●あれだけ弾いたのにさらにサイン会だなんて!
根岸さんの指の力には驚かされました。(50代女性)
●すっげー勇気をもらいました!
僕もあなたのように大好きなことで人にエネルギーを伝えられるよう頑張ります!(20代男性)
●変化に富んだプログラムで聴き所が多く、落ち着きがありスケールが大きく、風格を感じさせる演奏でした。
今後に大いに期待しています。(50代男性)
なお、このコンサートの模様は近日こちらのページにアップ予定です。
もう少々お待ちくださいませ。
昨年4月に一音入魂音楽館が打ち出した新しいプログラム『ベートーヴェン、三つの愛。』 ―― 根岸のピアノに、普段根岸のプロデューサを務める伊倉一恵の朗読のコラボレーションが、お陰様で大変好評で、「また聴きたい」「今度は知り合いも誘って行きたい」など多数の感想をお寄せいただきました。
そんなお客様の声に応えるべく、初演から9ヵ月後という短かい期間ではありますが、再演の運びとなりました。
このコンサートは2部構成となっており、前半は根岸のピアノソロ・オールベートーヴェンプログラムです。
【 画像をクリックすると拡大できます 】
第1部は、「パイジエッロの『水車小屋の娘』の二重唱 ≪ネル・コル・ピウ≫の主題による6つの変奏曲」から始まりました。(長いですが1曲のタイトルです)
ベートーヴェンがわずか一晩で書き上げたというこの曲は、オペラのアリアを色鮮やかな6つのバリエーションで演奏します。
1曲目を終えると、ナビゲータを務める伊倉から、CD制作に関わるエピソードが語られました。
続いてのプログラムは、そのCDにも収録されている「エリーゼのために」。
耳慣れたメロディでありながら、根岸の演奏は新鮮な響きです。
短調の「エリーゼのために」のあとには「6つのエコセーズ」という長調の曲で、メリハリのある構成を、と根岸が選曲いたしました。
第1部の締めくくりはリスト編曲「交響曲第5番 『運命』 第1楽章」。
前回公演でアンコールにお届けしましたが、今回は正式にプログラムに取り入れました。
怒涛の演奏とともに、第1部が終了。
ロビーでは本公演より発売開始の根岸弥生ファーストアルバム「弥生」を販売しており、「ベートーヴェン、三つの愛。」の構成を担当された新井鴎子さんも「クラシックでは異例」と驚くほど、大勢の方にお求めいただきました。
第2部「ベートーヴェン、三つの愛。」は、前回好評を博したプログラムの再演です。
根岸の演奏技術の向上は著しいですし、また、生の演奏は毎回、異なるもの。
以前同じプログラムをご覧になった方にもお喜びいただけたようです。
お客様の拍手に応え、根岸と伊倉がステージに登場。
根岸より来年ウィーンで行われるベートーヴェンコンクールへの出場の意気込みが語られました。
「さすがにお客様にウィーンまで応援にお越しいただくことはお難しいので、せめて皆様のお気持ちを胸に臨むため、終演後ロビーでメッセージの寄せ書きをお願いします」との根岸の申し出に、予想を遥かに上回る数の熱いメッセージをいただくことができました。
最後にアンコールとして「2つのソナチネ」という可愛らしい曲が奏でられ、コンサートは、幕を下ろしました。
なお、この公演の模様は特設ページ【写真で振り返る2008年「ベートーヴェン、三つの愛。」】にてご覧いただけます。
さて、2日目の公演終了後、会場に隣接したフードコートで根岸・伊倉と一音入魂音楽館スタッフの打ち上げがございました。「お時間のあるお客様はこちらにも是非お越しください」とご案内しており、根岸や伊倉と交流を持っていただけたかと思います。
一音入魂音楽館では根岸の次の演奏会を5月に予定しております。今回お越しになれなかったお客様も、是非、生の根岸の演奏を聴きにいらしてください。詳しくは【コンサートの予定】をご覧ください。
また、一音入魂音楽館へのご要望、「ベートーヴェン、三つの愛。」公演依頼などにつきましては、【お問合せフォーム】からのご連絡をお待ちしております。